Advantages
■ 環境応答の計測(ガス交換計測):
光合成や蒸散により生じるガス交換の計測を得意とし、自作の計測系・制御環境も利用して、多様な条件下でのデータを収集できる。
■ 環境応答モデリング:
モデル化がまだ十分でない領域(馴化、ストレス応答、など)への挑戦や、直接測ることが難しい光合成速度などを計測可能な環境データから予測し見える化を行う。
Background & Expectations
作物の成長、収量、品質と、栽培条件との相関関係は、いまだに「経験と勘」に頼る部分が多く科学的な裏付けが不十分である。本研究者の専門は植物の生理生態反応の計測とモデリングであり、データや実験から得られた事実に基づき、何が良くて何が悪いのかを理論的に解明することを研究目的としている。作物の「応答」をモデル化(数式化)することで、将来的に、実際の農業生産現場で活用可能な知見として提供したいと考えており、最終的にはこれらの「応答モデル」をパッケージ化し、企業への技術移転や共同研究を通じて社会実装することを目指しており、そのパートナー企業を探索されている。
Partnering Model
本研究者が今後注力したい領域として、収穫物の高付加価値化や、地上部のみならず地下部環境の解析を考えている。前者は、単なる収量増加だけでなく、果実の糖度向上、機能性成分の増強、薬用植物の成分制御など、出口戦略を見据えた研究に興味がある。また後者は、灌水、施肥、培地といった地下部の要因が成長に与える影響の解明を進めることを想定している。
本研究者が希望する連携先として、以下のような産業分野を想定している。
+ アプリ開発会社: シミュレーション結果を農家が直感的に理解し、環境制御に活かせるUI/UXを備えたツールの開発提携。
+ 環境制御装置メーカー: ハウス内の環境を最適化するシステムへのモデル組み込み。
+ 研究開発系企業: 人工気象室などの精緻な環境制御装置を持つ企業との連携。
+ 種苗・花卉メーカー: 苗や花の特性解析など。
Principal Investigator
野村 浩一 准教授(高知大学 IoP共創センター)
Patents & Publications
Patents:
特開2022-122358、 ほか
Publications:
Nomura K, et al. Scientia Horticulturae (2021) 289, 110433, 2021
[doi] https://doi.org/10.1016/j.scienta.2021.110433
そのほかの論文など、詳細は https://researchmap.jp/Koichi_Nomura をご参照ください。