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GBF1を標的とする広域スペクトル抗ウイルス核酸医薬

多様なRNAウイルスに共通する宿主因子 GBF1 を標的とし、変異株にも有効な広域抗ウイルス治療を実現する新規創薬コンセプト

Advantages

- 複数の RNA ウイルス感染症に共通して作用する宿主側の創薬標的
- 91 種の宿主因子を対象としたスクリーニングから、ウイルス複製を強力に抑制しつつ高い細胞生存率を維持する因子として GBF1 を同定
- 変異による薬剤耐性株の出現リスクを低減

Current Stage and Key Data

- オフターゲットリスクが低く、結合親和性の高いアンチセンス核酸(ASO)を数十種類設計し、GBF1発現抑制効率の高いASOを選抜。
- in vitroにおいて、GBF1標的ASOがインフルエンザウイルスおよびSARS-CoV-2の増殖を低濃度(IC50: 17.06〜44.75 nM)で強力に抑制し、高い選択性(SI: 155〜294.5)を示した 。
- RNA ウイルス感染モデルを用いた in vivo での評価も進行中。

Partnering Model

核酸医薬品や抗ウイルス薬の開発に注力する製薬企業・バイオベンチャーとの共同研究、または特許ライセンス許諾による実用化を目指した開発に興味のある企業を募集しています。

Background and Technology

呼吸器感染症やウイルス性出血熱、人獣共通感染症など、RNAウイルス感染症は依然として重要な課題である。一方で、多くの既存抗ウイルス薬はウイルスタンパク質を標的とするため、ウイルス変異に伴う薬剤耐性株の出現が問題となっている。 また、未知の新興感染症が発生した際に迅速に使用できる、特定のウイルスに依存しない広域スペクトルを持つ治療薬は乏しく、新たな治療薬候補が求められている。
本技術は、多数の RNA ウイルスが増殖に共通して利用する宿主側因子「GBF1」に着目した新しい抗ウイルス戦略である。 新たに設計したアンチセンス核酸を用いて宿主の GBF1 発現を適切に抑制することで、ウイルスの種類や変異に左右されず、単一の薬剤で多様なウイルスの増殖を阻害し得る新たな治療薬候補として期待される。

Principal Investigator

渡邉 登喜子 教授 (大阪大学 微生物病研究所)

Patents and Publications

特許出願:出願中(未公開)
論文:Simanihuruk et al., iScience, 2026; 29
DOI:https://doi.org/10.1016/j.isci.2026.114851

プロジェクト番号:tt-05596