サイトロゴ

がん関連脳梗塞リスク予測モデル[AHANDSスコア]

がん診断時の臨床データから2年以内の脳梗塞発症を高精度に予測

Advantages


  • がん患者特有の脳梗塞リスクを可視化:既存の血栓症予測モデルを凌駕する高い予測精度

  • 臨床データのみで算出可能:血液検査やがん臨床病期など、日常診療で得られる指標のみで構成

  • 高い汎用性と信頼性:大阪大学および大阪国際がんセンターの大規模データで開発・検証済

Technology & Background

がん患者は血液凝固異常を合併しやすく、脳梗塞や静脈血栓症などの血栓塞栓症が予後に影響を与えます。静脈血栓症の予測には[Khoranaスコア]が広く用いられていますが、がん患者に合併する脳梗塞(がん関連脳梗塞)に特化した信頼性の高いリスク評価指標はこれまで存在しませんでした。
この課題に対し、発明者はがん関連脳梗塞に関する8つの因子(高リスクがん、高齢、高血圧症、心房細動、進行がん、腺がん組織型、好中球/リンパ球比(NLR)、D-ダイマー)を特定。これらを最適に組み合わせた予測モデル[AHANDSスコア]を新たに構築しました。本スコアを用いることで、発症リスクの高い患者を早期に抽出し、適切な予防介入や個別化医療の実現に寄与することが期待されます。

Data & Future Plans


  • 予測精度の比較:がん関連脳梗塞の予測能(ROC-AUC)において、Khoranaスコア(0.54)に対し、AHANDSスコア(0.71)は有意に高い精度を示しました(p < 0.0001)。

  • 外部妥当性の検証:開発コホート(大阪大学)と異なる施設(大阪国際がんセンター)の独立したデータを用いた検証においても、AUC0.75という高い識別能を維持しており、一定の一般性・普遍性を有することが確認されました。

  • 今後の展開:多施設前向き研究の実施;高リスク患者を対象とした医師主導治験の検討;AI(深層学習)を用いたモデルのさらなる高度化(大阪大学産業科学研究所との共同研究)、など。

Principal Investigator

河野 友裕 助教 (大阪大学 大学院医学系研究科)

Patents and Publications

Patents
- PCT出願済み(未公開)
Publications
- Kawano T and Mackman N, Thromb. Res. (2024) 237, 155–162.
- Kawano T et al. Sci Rep. (2025) 15(1):39560.

Expectations

テックマネッジ株式会社では、大阪大学からの委託により、本発明にご興味のある企業様を募集しています。研究者と直接のご面談によるお打ち合わせや、大阪大学との秘密保持契約締結による未公開データ等の開示も可能です。ご希望がございましたら何なりとご相談ください。

プロジェクト番号:jt-05235