1998年7月。日本中がバブル経済崩壊に苦しむ中、私たちの事業は産声をあげました。
生まれた場所は株式会社リクルートの新規事業開発室。企業と個人との間に立ち、採用、住宅、旅行などあらゆる情報を橋渡しする１兆円企業において、わずか3人で踏み出した小さな一歩は、しかし大学と企業との間に立ち、先端技術の情報を橋渡しすることで、日本の、いや世界の未来を変えていこうという、大きな志に満ちたものでした。
それから14年、3,000件の発明と出会い、400件のライセンス契約を重ねた私たちは、技術移転ビジネスのさらなる進化のため、12人の仲間とともに自らスピンアウトの道を選択し、2012年4月にテックマネッジ株式会社として独立したのです。

この半世紀で、私たちの暮らしは驚くほど豊かに、便利に、効率的になりました。しかし一方で、地球温暖化を始めとする地球環境の問題や、高齢化、医療、食糧の問題など、将来への不安は大きくなるばかりです。
これらを解決する一つの鍵が、最先端の技術です。本質的な課題解決には、何十年もの基礎研究の積み重ねが欠かせませんし、また取り組む対象も、原子サイズや光速へ、未解明の自然現象や生命現象へと拡がっています。すでに一企業の枠を超え、大学や研究機関による基礎研究と、世界中の企業による応用・製品開発という、大きな社会的役割分担の中で行われるべきものとなっています。そしてそこでの新たな発見を、複雑に絡み合った社会の問題解決へと適用していくために、私たち技術移転企業の役割は、ますます重く大きなものになってきていると自負するとともに、大変身の引き締まる思いです。

"Bridge to the Future" 私たちは、先端技術を橋渡しすることで、今の世の中が、今日よりもっと希望の持てる十年後、二十年後、そして百年後の未来へとつながってゆくことを、いつも心から願っています。

テックマネッジ株式会社
代表取締役