Advantages
‐ 従来難しかった原因筋の特定が容易。
- 原因筋のみを標的にした治療が可能(他の筋に影響を与えず治療できる)。
Current Stage and Key Data
臨床研究段階
- 本装置により、上肢ジストニア患者の症状(震え/振戦)が出ている前腕筋の活動を測定し(Pre-treatment)、正常側(Unaffected Side)と比べて特定の筋(探母指伸筋:EPB)のみが過剰に興奮していることが確認された。EPBを原因筋として薬剤により活動電位をブロックしたところ、治療効果が確認された。
- 局所性手部ジストニア(FHD)患者7名と健常者20名を本装置で測定し、それぞれの患者の異常活動筋を特定し、同様にブロックしたところ、治療効果が確認された。
Partnering Model
- 本装置を上肢ジストニアの原因筋選択装置として評価・ライセンス導入・製品開発するパートナー企業を募集中。他の用途開発も可能。
- パートナー候補:筋電測定装置企業、ジストニア治療薬/治療装置企業、医療機器企業
Background
上肢ジストニアは、不随意で持続的な筋肉収縮を引き起こす神経疾患である(書痙、音楽家の指ジストニアなど)。治療法として、ボツリヌス毒素(BoNT)や筋感覚神経ブロック(MAB)が知られている。これらは適切に実施されれば効果的であり、多くの症例で実施されている。BoNTが注射されると数か月間筋を弛緩し、筋肉収縮を抑えることができる。しかし、注射対象筋肉 (TMI)の選択は難しく、原因筋以外への影響・運動麻痺が副作用として懸念される。上肢ジストニアの場合、前腕筋がTMIの対象になることが多いが、前腕は17の筋で構成されており、その多くは動作生成の点で冗長であり、前腕の奥深くに位置している。それら筋の中から原因筋を的確に選択する方法が求められている。
Principal Investigator
下田真吾 特任教授(東海国立大学機構 名古屋大学 大学院医学系研究科)
Patents and References
- 参考論文:Okajima et al., Anat Rec. (2023) 306:741–763.
- 特許:特許第7393003号および追加PCT特許出願済み