Advantages
‐ 除去土壌から分離・除去することが難しかった懸濁態セシウムを吸着した粘土粒子から懸濁性セシウムを除去することができる。
- 本技術により、除去土壌の減容化・再利用が容易になる。
Current Stage and Key Data
土壌にみたてたモンモリナイト試料にセシウムを懸濁させ懸濁態セシウム2gを作成。2%ポリエチレンイミン水溶液を10ml添加し8時間放置後、純水で12時間攪拌。これを6回繰り返すことで上清からセシウムが検出されなくなった。
Partnering Model
除去土壌の減容化技術開発に取り組む企業との協働を希望する。
- パートナー候補例:大手ゼネコン企業、環境関連企業、等
Background
東京電力・福島第一原子力発電所の爆発事故後、福島県を中心とする広範囲な地域において、土壌等からセシウムが検出される事態となっている。セシウムは環境中に長時間残留する性質を有することから、セシウムを含む廃棄物等はそのまま廃棄することができず、放射性セシウムを分離して回収する必要がある。従来、セシウムを分離して回収する方法として、水洗浄、加熱下での酸処理、表土剥離、高圧洗浄、カルシウム塩存在下での高温処理といった、様々な方法が提案されている。
事故当初、セシウムは土壌等の表面に吸着していると考えられていたが、近年、セシウムは土壌等の表面に吸着しているだけでなく、降雨(散水)などによる風化作用により、粘土鉱物の深部、アルミニウムや鉄などを含む吸着サイト等に強く吸着した状態(懸濁態)で残留していることが分かってきた。懸濁態セシウムの残留が明らかになったことで、従来技術では粘土鉱物の深部、アルミニウムや鉄などを含む吸着サイト等から懸濁態セシウムを除去することが困難であるという問題が浮上してきた。
Principal Investigator
西田民人 助教(東海国立大学機構 名古屋大学 大学院環境学研究所)
Patents and References
- 特許第6607485号