Advantages
- PB薄膜がCs吸着・濃縮・放出に繰り返し使えるため、放射性廃棄物(Cs吸着材)が減容化できる。
- Csを高濃度に濃縮・放出できるため、高純度Csを産業応用できる。
Current Stage and Key Data
K+がCs+に対して100倍含まれる混合液から、本発明方法によってCs+をPB薄膜内に1000倍濃縮できた。これを繰り返せば高濃度のCs+を得ることができる。
Partnering Model
- 本技術の実用化・開発に協力いただける企業を募集中。
- パートナー候補例:Cs吸着装置、その他の吸着装置、PB系吸着剤の製造販売企業。または、電力会社、放射能汚染土壌の減容化に取り組む企業など。
Background and Technology
原子力発電所の事故の際に、除染で回収された放射性廃棄物は、減容化のため分別・焼却が進められる。焼却された後のセシウムを含む灰は洗浄され、Csは溶液に溶け込む。溶液中のCs+は、ゼオライトやアモルファスカーボンなどの吸着剤に取り込まれ、最終処分場に貯蔵される。このように減容化されているものの、貯蔵されるCsを吸着した吸着剤は大量の放射性廃棄物であり、さらなる減容化が求められている。
PBは、溶液中のCs+を侵入収着することが知られており、Cs収着材として使用されている。PBのナノ粒子を用いてCs溶解水から、放射性Csを除去する方法やPBを薄膜化し、これに正負の電位を印加することにより、溶液中のCs+を薄膜に出し入れする方法が知られている。しかしながら、Cs+を吸着する際に、放射性廃棄物中に混在する大量のNa+やK+が邪魔になり、従来方法では微量のCs+を効果的に吸着することは難しかった。
Principal Investigator
尾上 順 教授(東海国立大学機構 名古屋大学 大学院工学研究科)
Patents and Publications
- PCT特許出願済み
- プレスリリース: https://www.jsap.or.jp/pressrelease/pr20250310/lecture-03