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職場での孤独感を可視化する、「ORINAS」

筑波大学の心理学者や臨床心理士らが開発した独自のWebテストに基づき、本人が自覚していない「孤独感・孤立感」を数値化。孤独感の改善を促すことで、離職の防止や組織の活性化につながる。

Advantages

- 離職リスクの低下:「孤独感・孤立感」は離職・退職につながる。本技術で「孤独感・孤立感」を測定して、離職・退職を予防する。
- 組織の活性化や生産性向上:「孤独感・孤立感」を感じることは、生産性の低下や、エンゲージメントの低下につながる。ORINASによって、個人の仕事の取り組み方やキャリアアップを支援。
- ポジティブなアンケート調査:ORINASのテスト1「主観的指標」は、アンケート形式。ネガティブな表現を避けることで、回答と実態の乖離を少なくする。
- バイアスのない客観的評価:ORINASのテスト2~4は、 「反応速度」という意識によらない指標を採用。無意識に感じている「孤独感・孤立感」を計測する。

Current Stage and Key Data

Current Stage:
- 測定アルゴリズムの信頼性と妥当性およびWebアプリケーションの実装は完了。
- 複数の企業での試行により、操作性と受容性を確認済み。
- ORINASは筑波大学によって、2026年3月まで運用されています。4月以降は運用を休止する予定ですが、企業様のご要望などにより継続される可能性があります。

Key Data:
ORINASは下記URLからご試用いただけます(2026年3月末まで)
https://tonelab.jp/individual-entry?company_id=trial

Partnering Model

筑波大学では、本技術にご興味のある企業様を募集しています。例として、下記のような共同研究、ライセンス導入等をご提案します。
■一般企業様【ライセンス・共同研究のご提案】
ORINASを、貴社の福利厚生にお使いになりませんか? 職場での孤独・孤立の対策によって、生産性の向上や離職率の低下が期待されます。

■EAP(従業員支援プログラム)や福利厚生アウトソース、メンタルヘルス・ストレスチェックのサービス提供企業様 【ライセンス・共同研究のご提案】
ORINASを貴社の新たなサービス事業にしませんか? 今後、「職場の孤独」に対する社会的関心は高まるはずです。この新しい視点のテストをぜひ貴社にて事業化なさってください。

■組織コンサルティング・労働仲介企業様【共同研究などのご提案】
貴社のコンサルティング・サービスを強化する評価ツールとしてORINASを活用しませんか?コンサルティング介入(組織改善施策)の前後での効果検証にお使いください。孤独感という抽象的なものを数値の変化としてクライアントに可視化・証明できるようになります。

本研究者との面談によって、技術をより詳しくご説明いたします。共同研究やライセンス契約の費用感については、個々のケースで企業様のご関心や規模に応じて柔軟にご対応いたします。ご質問等ございましたらお気軽に弊社へお問い合わせください。

Background and Technology

現代の職場において、孤独や孤立は深刻な社会・経済問題となっている。内閣官房の調査では、正社員の約半数が孤独感を感じているという結果が出ており、東京大学の調査からは、仕事上の孤独感が離職リスクを2.46倍も高めることが示されている。また、イギリスの調査では、職場の孤独がもたらす経済損失は年間約4.8兆円に上るとの試算もある。
しかし、孤独感や孤立感の「見える化」は容易ではない。従来のストレスチェック等は職場の孤独に特化しておらず、有効な測定ツールが欠如しているのが現状である。また、一般的なアンケート形式では、本人に自覚がない場合に結果に現れにくいほか、「弱みを見せると評価に響く」「周囲の目が気になる」といった心理的バイアスが働き、正確な回答が妨げられるという課題がある。

本技術「ORINAS」は、職場で感じる孤独感・孤立感に特化した新しい測定ツールである。本ツールは、1種のアンケート形式テストと、無自覚な孤独感を測定する3種のテスト、計4つの指標で構成されている。回答はスマホで行え、回答後に自分の結果を知ることができる。

1. 主観的指標テスト
職場での情緒的なつながりや「貢献実感(役立ち感)」を測る、アンケート形式のテストである。質問文からネガティブな感情を想起させる表現を極力排除することで、回答者の防衛本能や心理的バイアスを抑制し、ありのままの状態を抽出しやすく設計されている。これにより、回答者が現在どのような孤独状況にあるかを把握し、個々の状況に応じた適切なアドバイスを提案する。

2. 非主観的指標テスト(第2~4のテスト)
回答者の意識や意図の影響を受けにくい、心理学的手法を用いた3つのテストである。これらのテストは、本人が無意識のうちに抱いている孤独感や孤立感を可視化できる点が最大の特徴である。
- ストループ課題: 画面に表示された「独り」「仲間外れ」といった特定の単語が「何色で表示されたか」を答える際の反応速度を測定する。
- q-IAT(簡便潜在連合テスト): 表示された単語がどのカテゴリーに入るかを判別する速度を測定する。

ORINASは、職場の孤独に特化した世界初の測定ツールである。本テストによって孤独・孤立の兆候が判定された際には、その原因の分析と、それに基づいた具体的な解決策の提案を提供する。

Principal Investigator

松井 豊 筑波大学名誉教授 ほか

Patents and Publications

- 特許出願中(未公開)
- Nakamura, J., et. al., 2026. Development and validation of a workplace isolation and loneliness state scale: A tool for the prevention of isolation and loneliness in the workplace. Frontiers in Organizational Psychology. 3, 1699454. [DOI]: https://doi.org/10.3389/forgp.2025.1699454

プロジェクト番号:da-05455a