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非侵襲全自動フォレスター分類器

細胞外水分比と左室収縮時間を1台の装置で同時計測し、非侵襲かつ自動で心不全の疑似フォレスター分類を行う

Advantages

■ 生体電気インピーダンス分析(BIA)と血圧脈波検査から得られる2つの指標(肺うっ血、心収縮能)により、複雑な心不全病態を4象限で即時提示する
■ カテーテル手技や、熟練を要するエコー検査を伴わずに、客観的かつ定量的なフォレスター分類が可能
■ 外来での頻回なモニタリングや手術前のリスク評価を簡便化できる

Background and Technology

心不全の病態評価および治療方針の決定において、心拍出量(灌流)と肺うっ血の程度を評価する「フォレスター分類」はゴールドスタンダードとして広く用いられている。しかし、この分類は右心カテーテル検査による侵襲的な血行動態の測定を必要とし、外来患者に対する頻回なモニタリングには適していない。代替手法として、心エコー検査や身体所見に基づくNohria-Stevenson分類など、いくつかの手法がこれまでに提唱されているが、心エコー検査は検査者の技能に大きく依存するうえコスト・時間の制約があり、また身体所見は主観的で客観性に乏しいことから、検査手技や熟練度に依らず客観的に評価できる新たな手法が求められている。加えて、外来受診時の頻回モニタリングにも対応できる簡便性を担保するという課題を抱えている。
本発明技術は、生体電気インピーダンス分析(BIA)と血圧脈波検査を1台の装置で同時に施行し、独自のアルゴリズムによって疑似的なフォレスター分類を自動実行する装置である。具体的には、BIAから得られる細胞外水分比(ECW/TBW)を肺うっ血の指標とし、脈波から得られる収縮期時間間隔(STI)を心収縮能(低灌流)の指標としてそれぞれ採用する。これら2つの指標を統合解析プログラムにかけることで、患者の病態をWarm(末梢循環不全なし)とCold(低灌流・末梢循環不全あり)、並びにDry(肺うっ血なし)とWet(肺うっ血あり)という4つのサブセットへ定量的に分類し、侵襲を伴わずに正確な血行動態の把握を可能とする。慢性心不全患者の外来での定期的なフォローアップや、非心臓手術前の循環器リスク評価などへの活用が期待される。

Data

- 心疾患患者386名のデータを用いて本アルゴリズムで分類した結果、Cold and Wet(低灌流、肺うっ血あり)に分類された群は、Warm and Dry(正常)に分類された群と比較して、心不全のバイオマーカーであるBNP値が有意に高値(p<0.001)であり、その後の心血管有害事象の発症率も高かった 。
- さらに詳細な検証とその解析データについては、後述の論文をご参照ください。

Expectations

テックマネッジでは、愛媛大学からの委託により、本発明のフォレスター分類器の製品化・実用化に向けて共同で開発していただける医療機器メーカー様を募集しています。医療機器製造の許認可をこれから取得予定の企業様でも構いません。また、愛媛大学との秘密保持契約の締結による未公開データの開示や、研究者との直接の面談も可能です。どうぞお気軽にお問い合わせください。

Principal Investigator

檜垣 彰典(助教)
愛媛大学 大学院医学系研究科 循環器呼吸器腎高血圧内科学講座

Patents and Publications

Patent:
- 特許出願中(未公開)

Publication:
- Nishikawa T, Higaki A, Kurokawa K, Abe A, Horie R, Miyabe R, et al. "Complementary cardiac functional assessment using systolic time intervals and bioelectrical impedance analysis." Open Heart (2026) 13:e004041.

プロジェクト番号:jt-05454