Advantages
- 結合位置や分岐などが異なる糖鎖の構造異性体の識別に対応
- 試料調製、標準糖鎖、解析ソフトウェア、糖鎖構造データベースに関する要素技術を保有
- 既存のLC-MSを活用した解析が可能
応用例
以下の対象への適用例があります。
- ヒト尿中の糖鎖の構造解析
- 鳥インフルエンザウイルスの感染受容体に関わる糖鎖の解析
- 乳酸菌が産生する多糖の構造解析
- 生理活性を有するβ-グルカンの構造解析
企業との連携と今後の進め方
新潟大学では、本技術を活用した糖鎖解析にご関心のある企業を探索しております。まずは研究者から、各要素技術の実証状況と応用例をご説明し、企業の解析課題との適合性や連携可能性について意見交換することを想定しています。
以下はコラボレーションの一例ですが、これに限らない提案も歓迎いたします。
LC-MS等の分析機器メーカー様:糖鎖構造解析機能の高度化と、前処理・測定・データ解析を含むワークフローの統合に向けた共同開発
受託解析サービス企業様:企業試料への適用可能性評価と、本技術を活用した解析サービス化の検討
製薬、臨床検査、食品等のメーカー様:抗体医薬・バイオシミラーの品質特性評価に向けた構造比較、新規バイオマーカー探索、機能性多糖の構造評価に関する共同研究など
研究背景と技術
糖鎖の微細構造は糖タンパク質の機能や安定性に関わるため、その精密解析は、医薬品に加え、食品用タンパク質や産業用酵素などの高機能化や品質評価につながる技術として注目されている。一方、糖鎖は結合位置や分岐の異なる多様な異性体を持ち、従来法では識別・構造決定が難しいことが課題として挙げられる。産業利用には、解析の感度・再現性・処理効率に加え、得られた構造情報を製品の性能差や製造条件の改善に結びつける検証が重要となる。
本研究者らは糖鎖研究に長年従事しており、糖鎖解析技術、糖鎖マッチング技術、独自の糖鎖構造データベース、糖鎖構造の自動特定に関する技術を開発してきた。これらを既存のLC-MSと組み合わせ、糖鎖構造解析の簡便化・自動化を目指している。
筆頭研究者
長束 俊治 教授 (新潟大学大学院 自然科学研究科)
Patents and Publications
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