Advantages
・製品差別化: 単なるアッカーマンシア菌の摂取ではなく、菌が腸へ定着するための足場とセットにすることで、従来品より高い効果が期待できる
・既存製品の付加価値化: 既存のアカマンシア菌製品や食物繊維サプリメントに「定着補助成分」を追加する形での短期間での製品設計が可能
・明確な科学的エビデンス: 腸内定着のメカニズム解明に基づいており、説得力のあるマーケティングが可能
Current Stage and Key Data
・硫酸基欠失マウス(SmDマウス)の作製と、in vitroおよびin vivoにおけるアッカーマンシア菌の硫酸化糖鎖依存的な接着・定着メカニズムの実証、および野生型マウスムチンの経口投与による定着回復の確認まで完了済。
・培養したアッカーマンシア菌に野生型ムチンを添加すると接着が確認されたが、硫酸基を欠失したムチンを添加した場合は接着が起こらなかったことから、硫酸化糖鎖がアッカーマンシア菌の接着標的であることが示された。
・硫酸化ムチンを欠失したSmDマウスと野生型マウスを同ケージで飼育したところ、SmDマウスは野生型マウスの糞食によりアッカーマンシア菌を維持したが、別ケージに移すとアッカーマンシア菌は減少した。さらに、SmDマウスに野生型マウスの大腸ムチンを経口投与するとアッカーマンシア菌の定着・菌数が回復した。
Partnering Model
・大阪大学では、本技術を用いたサプリメント開発に向けて、共同開発をしていただける企業様を募集しています。糖鎖、ムチン、ファイバー(食物繊維)にご関心や技術をお持ちのマイクロバイオーム、プロバイオティクスの開発企業様とのコラボレーションに期待します。
・大阪大学ではムチンの硫酸化が欠損した疾患モデルマウスを用いた評価系を持っており、アカマンシア菌定着に関する知見もあります。本技術にご興味がありましたら、ぜひご連絡ください。
Background and Technology
次世代プロバイオティクスとして注目されているアッカーマンシア菌(Akkermansia muciniphila)は、肥満、2型糖尿病、腸管炎症の改善などの健康効果を持つ腸内細菌として知られている。しかし、炎症性腸疾患など患者の腸管では同菌が減少していることが報告されており、腸内環境が悪化している状態において菌を経口摂取しても、腸管に定着せずに排出されやすいという課題があった。
大阪大学の研究チームは、アッカーマンシア菌が腸管粘液(ムチン)に含まれる特定の『硫酸化糖鎖』を足場として接着・定着するという機構を明らかにした。ムチンの硫酸化酵素が欠損したマウス(SmDマウス)では同菌が激減するが、野生型マウスの硫酸化ムチンを経口投与することで定着が回復することを実証した。
Principal Investigator
竹田 潔 教授(大阪大学 大学院医学系研究科 免疫制御学)
Patents and Publications
特許出願中(未公開)