研究者は、工場廃水から藻類バイオマスを生産する処理システムを構築中である。廃水毎に最適な藻類-細菌コンソーシアムを選定・培養し、廃水の浄化と資源化の両立を目指している。社会実装に向けて、工場排水設備を有するユーザー候補企業と情報交換・意見交換できる機会を求めている。
<有機物系の廃水(食品・飲料、お菓子、農業、水産業など)>
既に汎用的な処理システムを構築済みで、一部でフィールド試験を進めている段階。現場毎のユーザーニーズを是非お聞きしたい。なお研究者は起業を構想中であり協力パートナーも存在している。
<無機物系の廃水(油、研磨剤など)>
基礎研究の段階。現場毎のユーザーニーズをお聞きしたうえで、取り組む場合には共同研究を行いたい。
Advantage
- 工場排水を「廃棄物」から藻類バイオマス「生産物」として価値化
- 曝気レス浅層レースウェイとLEDによる低エネルギー廃水処理システム
- 現場に合わせ、高分子やイオンの分解・除去に最適な藻類と微生物の共生培養系(コンソーシアム)の群集を1-2週で自律編成
Current Stage & Data
深さ25cmの浅層レースウェイ反応器に光合成藻類と有機分解・細菌のコンソーシアムを浮遊培養し、LED(450/660nm)とパドルホイールをAI-PIDで協調制御する処理システムを構築。300 Lパイロットで原水COD 8,000mg/Lを72hで85%除去し、SEC0.12 kWh/m^3を実測。COD15,000mg/L域では80%除去を目標としたモデルを設計済み。生成バイオマスは1.5 g/L超、NH4+ 70 %・TN 90 %・P92 %を削減。流入水質を解析するAIを用いた菌株ポートフォリオ最適化エンジンが奨株組成を提示し、群集は2週間で安定。300 L→10 kLの線形スケールアップ設計指針を策定済み。
Principal Investigator
長尾 遼(静岡大学大学院総合科学技術研究科 准教授)