Advantages
‐ 高い臓器特異性と低毒性: 肺血管内皮受容体標的型脂質ナノ粒子(LNP)による他臓器分布抑制および全身性副作用(食欲減退・体重減少等)の極小化
- 多面的な重症化抑制作用: 単一標的アプローチ(既存ステロイド・抗凝固薬等)と異なる、病変局所での抗炎症・抗血栓作用の同時発現による肺血管炎・微小血栓の強力な制御
- 確実な呼吸機能維持効果: 酸素飽和度(SpO2)低下の有意な抑制および致死的病態における生存率の顕著な改善
- 広い適応症展開の可能性: COVID-19重症化抑制にとどまらず、難治性血管炎や間質性肺炎(肺線維化)等の多角的な呼吸器・循環器疾患への応用可能性
Current Stage and Key Data
動物モデル(加齢重症感染マウス)による概念実証(PoC)取得済み
- 集積性データ: 静脈投与2時間後において、他臓器(肝・脾・心・腎)と比較して肺特異的な集積を実証
- 呼吸機能および生存率データ: 後期投与において対照群で認められた著しいSpO2低下を有意に抑制し、100%の生存率を達成(ウイルス量 2.5x102 pfu条件)
- 病理解析データ: CD41陽性の肺血管内血栓形成率を大幅に低減
Partnering Model
共同研究開発、技術ライセンス契約、共同特許出願および製品化に向けた開発パートナーシップ。
- パートナー企業候補: ナノ粒子・LNP技術基盤やDDSパイプラインを有し、呼吸器・循環器・感染症領域の医薬品開発に強みを持つ製薬企業
Background and Technology
COVID-19等の感染症では、進行期において肺血管内皮細胞のサイトカイン過剰発現や血栓関連遺伝子の高発現が誘発され、急激な血管炎、血栓症、致死的な肺炎が生じる 。既存の抗ウイルス薬は初期投与向けであり 、中等症II以上の呼吸不全を伴う重症段階(レイトフェーズ)に対しては、ステロイド等の限られた対症療法しか存在しない 。強力な抗炎症・抗血栓作用を持つ既存の小分子化合物は、全身投与時の副作用(毒性や体重減少)により治療域が狭く、臨床応用が困難だった。
Principal Investigator
樋田京子 教授 (北海道大学 大学院歯学研究院)
原島秀吉 特任教授(北海道大学大学院薬学研究院)
Patents and Publications
特許出願済み(未公開)