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抗体医薬の輸注反応(IRR)に対するプレメディケーション

PAF阻害による抗ヒスタミン剤抵抗性IRRの抑制 〜骨髄系細胞介在性過敏症へのアプローチ〜

Advantages

既存薬抵抗性IRRへの有効性: 標準的な前処置(抗ヒスタミン剤等)では抑制が不十分なIRRに対する効果が期待される。
迅速な臨床展開: 臨床試験済みの既存のPAF阻害剤を活用するドラッグリポジショニングが可能。
広範な市場ポテンシャル:リツキシマブ、アベルマブ、次世代の二重特異性抗体など、ADCC活性の高い膨大な抗体医薬に対応。

Current Stage and Key Data

担癌モデルでの実証: 骨髄細胞が増加した担癌マウスをIRRモデルとして用いて、複数のPAF受容体阻害剤がIRR発症を抑制することを確認済み。 
標的の妥当性:クロドロン酸リポソームによる骨髄系細胞の除去がIRR発症を抑制することを実証済み。

PAF阻害による体温低下抑制: 抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン)で無効なIRRに対し、PAF受容体阻害剤(CV-6209, Apafant等)は有意な抑制効果を示した。
血中PAFの定量: LC-MS/MS解析により、IRR発症時の血中PAF濃度上昇を確認。

Partnering Model

PAF阻害剤の開発企業・化合物ライブラリを保有する企業:既存のPAF受容体阻害剤資産を持つ企業と、IRRの予防・治療を目的とした臨床導入に向けた共同開発。
抗体医薬の創薬プラットフォーム技術を持つ企業:ヒトFcγ受容体導入モデル等を用いた、IRR発現リスクの事前予測・評価システムの共同構築、あるいはIRRを引き起こしにくい次世代抗体設計に向けた知見の共有。
ライセンス:IRRの予防・改善剤、およびスクリーニング方法に関する特許実施可能。

Background and Technology

背景:標準的治療の課題
高頻度に生じる副作用:抗体医薬の初回投与時に生じるIRR
前処置の限界:標準薬(抗ヒスタミン剤等)では予防不十分なケースが多数(発症率:リツキシマブ約77%、アベルマブ約99%)

研究:発症メカニズムの解明と新たな治療標的
リスク因子:高ADCC活性の抗体医薬で発症リスクが増加(FAERS解析)
PAFの関与:抗体医薬が骨髄系細胞を刺激し、血管透過性亢進因子(PAF)を放出
治療標的の実証:抗ヒスタミン剤で無効なIRRに対し、PAF受容体阻害剤の有意な抑制効果を実証(独自のマウスモデルを活用)

Principal Investigator

畠山 浩人 先生、爲本 雄太 先生(千葉大学 大学院薬学研究院)

Patents and Publications

特許出願中(未公開)

プロジェクト番号:wl-05568