Advantages
- 抗体での偽陰性をサポートする次世代の診断基準
~既存検査で検出困難な「空白地帯」を、高い精度(例AUC 0.82等)で検出可能
- 単一指標(SLAMF6)で複数の同領域疾患をカバーする一括スクリーニングの確立へ
~MG、 CIDP、AE、 MOGAD等の早期診断化を目指す。血液サンプルELISA法による実証済み
Current Stage and Key Data
●SLAMF6による自己免疫性神経疾患における高感度な検出と鑑別技術(血液サンプルでのELISA法)のコンセプト実証が完了
<SLAMF6の発現実証>
SLAMF6の濃度が、自己免疫疾患MG.CIDP,AE,MOGADの患者グループのサンプルが、非自己免疫疾患(OND)グループのものと比較して優位に高い結果が示された。
Development Phase
現段階:SLAMF6による自己免疫性神経疾患における高感度な検出と鑑別技術(血液サンプルでのELISA法)のコンセプト実証が完了
次段階:①臨床サンプル蓄積による、SLAMF6発現による早期スクリーニング技術の確立
②臨床サンプル蓄積による、各疾患鑑別の精度・指標のブラッシュアップ
③再発計測能、治療判断能の実証例蓄積
上記①②③の共同研究、その後の開発に関心を示していただけるパートナー企業を募集しています。先ずは、技術の詳細説明とディスカッションから、スタートさせていただければ幸いです。
Background and Technology
中枢神経系の自己免疫疾患は、四肢の麻痺、失明、感覚障害など、様々な症状を引き起こし幅広い年齢層に重大な障害をもたらすが、それぞれの疾患は治療法や予後が大きく異なり、再発の際のリスクも高いため、発症初期に正確かつ迅速に診断することが重要である。しかしながら、例えば重症筋無力症(MG)、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)、自己免疫性脳炎(AE)、MOG抗体関連疾患(MOGAD)は、それぞれ診断手法が確立されているものの、既存の各バイオマーカーでは、自己免疫性神経疾患の十分な鑑別が難しいという課題がある。
新たな診断マーカー・SLAMF6は、これらの課題を解決する候補として、札幌医科大学において見出された物質である。今回、各自己免疫性神経疾患毎の診断対象から適切な生体試料を取得し、生体試料に含まれるSLAMF6の疾患種に応じた測定値を導き、カットオフ値に適用することで、自己免疫性神経疾患の有無、鑑別が判定可能となることが提案された。本方法は、血液サンプルにより簡便なELISA法で測定できることが実証済みで、今後の神経自己免疫疾患の診断技術として貢献が期待される。
Principal Investigator
札幌医科大学 内科学講座 神経内科学分野 種本真将、岩原直敏、久原真
札幌医科大学 免疫学研究所 免疫制御医学部門 池上一平、一宮慎吾
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所創薬標的プロテオミクスプロジェクト 足立淳
Patents and Publications
出願済(未公開)