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ジュベール症候群(JSRD)に伴う腎不全の新既治療薬

繊毛病に伴うネフロン癆の発症と関与するJAK阻害剤の適用

Advantages

・アンメットメディカルニーズ: 有効な根治療法が存在しない「小児の末期腎不全(ネフロン癆)」に対する、新たな治療選択肢。
・適応拡大の可能性: 同定された「IL-6/JAK/STAT3経路の異常活性化」は、JSRDに限らず多発性嚢胞腎(ADPKD)など他の繊毛病にも共通する可能性があり、将来的な適応拡大が期待される。
・ドラッグ・リポジショニング: 既に他疾患で承認・使用されている既存のJAK阻害薬(ルキソリチニブ等)を転用可能。

Current Stage and Key Data

Current Stage:ヒトと腎臓の基本構造が類似するアフリカツメガエルを用いたPoC確認済み。
Next Steps:哺乳類の動物モデル、または患者由来iPS細胞を用いた疾患モデル(患者iPS腎)での薬効評価・詳細なメカニズム検証へ移行予定。
Key Data:
(1)CEP290欠損モデルの腎臓において、IL-6/JAK/STAT3経路および下流のFOSL1の発現が有意に上昇した。
(2)JAK阻害薬(ルキソリチニブ)の投与により、STAT3のリン酸化が抑制され、腎尿細管の拡張と浮腫が有意に改善した。
(3)正常胚へのFOSL1強制発現により尿細管拡張が誘導され、逆に病態モデルのFOSL1機能を阻害すると拡張が改善した。これにより、FOSL1が病態の直接的要因であることが示された。

Partnering Model

本技術のライセンス供与および/または共同研究を通じて、本技術のライセンス取得・事業化に取り組んでいただける企業様を募集しています。特に、JAK-STAT系シグナル伝達に関わる開発企業・ドラッグリポジショニングや希少疾患に関心のある企業様とのパートナリングに関心があります。

Background and Technology

・ジュベール症候群関連疾患(JSRD)は繊毛異常に起因する遺伝性疾患であり、重篤な腎障害「ネフロン癆」を高頻度に合併し、有効な根治療法は存在しない。
・ネフロン癆は小児期の末期腎不全に至る主要原因だが、JSRDの原因遺伝子(CEP290等)の変異がいかにして腎臓障害を引き起こすのか、その発症メカニズムは長らく不明であった。
・発明者らはアフリカツメガエルの病態モデルを用い、CEP290の機能低下により「IL-6/JAK/STAT3シグナル経路」が異常活性化し、転写因子FOSL1の過剰発現を介して腎尿細管の拡張を引き起こすことが特定された。
・この経路を標的とする「JAK阻害薬(ルキソリチニブ等)」の投与により、モデル動物の腎障害が有意に改善されることを実証した。

Principal Investigator

加藤 洋一 教授(名古屋市立大学 大学院医学研究科 細胞生化学)

Patents and Publications

Patent:特許出願済み(未公開)
Publication:J Biol Chem. 2025 Aug;301(8):110413. (doi: 10.1016/j.jbc.2025.110413)

プロジェクト番号:wl-05324